写真、撮ってみた。〜弘法山公園〜

2021.04.19
    季節を味わう、弘法山公園。
    まだまだ「里山地域」を知らない筆者が、ファインダーを通してその魅力に触れる「写真家散歩」。
    今回は「弘法山公園」を散策します。

    弘法山公園

    弘法山公園
    冬を越え、温かくなってくると桜で春を感じたくなる。
    なんて短絡的な考えなんだろうかと自分で自分に呆れるが、
    時期になれば「咲いた」「散った」とニュースが飛び交うこの国で、
    桜と日本人との関係性は、もはや切っても切り離せない。

    弘法山公園

    弘法山公園
    冬を越え、温かくなってくると桜で春を感じたくなる。
    なんて短絡的な考えなんだろうかと自分で自分に呆れるが、
    時期になれば「咲いた」「散った」とニュースが飛び交うこの国で、
    桜と日本人との関係性は、もはや切っても切り離せない。
    取材予定日は、3月下旬。
    少し気が早いかなと思いつつ、『里山地域で桜が綺麗に見れるところ、どこかないですか?』と編集者さんに聞いてみると『「弘法山公園」がおすすめですよ!』と教えてくれた。東名高速道路の 秦野中井ICから車で10分。
    「弘法山公園」には1400本以上の桜が植えられており、神奈川県内でも屈指の桜の名所として 知られているそうだ。
    取材予定日は、3月下旬。
    少し気が早いかなと思いつつ、『里山地域で桜が綺麗に見れるところ、どこかないですか?』と編集者さんに聞いてみると『「弘法山公園」がおすすめですよ!』と教えてくれた。東名高速道路の 秦野中井ICから車で10分。
    「弘法山公園」には1400本以上の桜が植えられており、神奈川県内でも屈指の桜の名所として 知られているそうだ。
    県立自然公園にも指定されているこちらの公園は、浅間山(せんげんやま)・権現山(ごんげんや ま)・弘法山(こうぼうやま)の3つの山で構成されている。
    今回は浅間山と権現山の間にある駐車場から弘法山に向けて散策していこうと思う。
    県立自然公園にも指定されているこちらの公園は、浅間山(せんげんやま)・権現山(ごんげんや ま)・弘法山(こうぼうやま)の3つの山で構成されている。
    今回は浅間山と権現山の間にある駐車場から弘法山に向けて散策していこうと思う。
    自身の体と対話するように、ゆっくりと階段を登っていく。
    こちらは初心者用のハイキングコースと しても親しまれているようで、しっかりと装備をしている方々とも多くすれ違った。
    一汗かいて、鶴 巻温泉に立ち寄り気持ちよく温泉に浸かる、なんてのも良さそうだ。
    自身の体と対話するように、ゆっくりと階段を登っていく。
    こちらは初心者用のハイキングコースと しても親しまれているようで、しっかりと装備をしている方々とも多くすれ違った。
    一汗かいて、鶴 巻温泉に立ち寄り気持ちよく温泉に浸かる、なんてのも良さそうだ。
    権現山の山頂までは、駐車場から5分程度だった。
    ほんの5分だったものの、勾配が急だったからか一仕事終えた気分だ。
    山頂の桜はまだ5分咲きというたところだろうか。
    満開ではないものの、その本数はとても多い。
    権現山の山頂までは、駐車場から5分程度だった。
    ほんの5分だったものの、勾配が急だったからか一仕事終えた気分だ。
    山頂の桜はまだ5分咲きというたところだろうか。
    満開ではないものの、その本数はとても多い。
    今回、桜と同じくらい目についた椿。
    青々と茂る緑の葉に色鮮やかな椿の花が至る所に散見された。
    今回、桜と同じくらい目についた椿。
    青々と茂る緑の葉に色鮮やかな椿の花が至る所に散見された。
    春の桜や椿だけでなく、夏には紫陽花やヤマユリ、秋には紅葉など、春以外の季節にも四季 折々の表情を見せてくれるようなので、年に2度3度来訪してその移ろいを楽しむのも良いかもし れない。
    春の桜や椿だけでなく、夏には紫陽花やヤマユリ、秋には紅葉など、春以外の季節にも四季 折々の表情を見せてくれるようなので、年に2度3度来訪してその移ろいを楽しむのも良いかもし れない。

    権現山からの眺望

    権現山からの眺望
    こちらは権現山からの眺望。権現山には展望台が設けられており、天気が良ければ江ノ島やみ なとみらい方面、さらに運が良い時には新宿方面や房総半島まで眺めることができるという。

    権現山からの眺望

    権現山からの眺望
    こちらは権現山からの眺望。権現山には展望台が設けられており、天気が良ければ江ノ島やみ なとみらい方面、さらに運が良い時には新宿方面や房総半島まで眺めることができるという。
    さて、ここから更に弘法山へと足を進める。
    満開ではないので、まだまだこんなもんじゃないのだろうが、それでもこれだけの数の桜の下を歩 くのは何だか心地よい。
    さて、ここから更に弘法山へと足を進める。
    満開ではないので、まだまだこんなもんじゃないのだろうが、それでもこれだけの数の桜の下を歩 くのは何だか心地よい。
    階段を抜けても更にソメイヨシノのアーケードは続く。
    「コロナ」の3文字さえなければ、例え5分咲きだとしても多くの人で賑わっていたに違いない。
    階段を抜けても更にソメイヨシノのアーケードは続く。
    「コロナ」の3文字さえなければ、例え5分咲きだとしても多くの人で賑わっていたに違いない。
    天候も良く、ピンクと空色のコントラストも美しかった。
    天候も良く、ピンクと空色のコントラストも美しかった。
    筆者にはハート型にしか見えないこちらの椿。
    弘法山公園を訪れた際には、是非どこにあるか探してみて頂きたい。
    筆者にはハート型にしか見えないこちらの椿。
    弘法山公園を訪れた際には、是非どこにあるか探してみて頂きたい。

    弘法山

    弘法山
    そうこうしているうちに、弘法山へやってきた。
    権現山から歩くこと10分程度だろうか。
    お子様連れでも気軽に来れそうな道のりだ。

    弘法山

    弘法山
    そうこうしているうちに、弘法山へやってきた。
    権現山から歩くこと10分程度だろうか。
    お子様連れでも気軽に来れそうな道のりだ。
    ここから再度、弘法山山頂へ向けて登る。
    勾配はきついが、舗装された道なので歩きやすい。
    ここから再度、弘法山山頂へ向けて登る。
    勾配はきついが、舗装された道なので歩きやすい。

    弘法山山頂 

    弘法山山頂 
    この山頂にあるのが、釈迦堂、鐘楼、そして乳の井戸だ。

    弘法山山頂 

    弘法山山頂 
    この山頂にあるのが、釈迦堂、鐘楼、そして乳の井戸だ。

    弘法大師の祀られる山

    弘法大師の祀られる山
    弘法山は、その名の通り弘法大師がこの山にて修行を行ったことに由来し、江戸時代には既に 「弘法大師の祀られる山」として知れ渡っていたようだ。
    そんな中、この井戸から湧き出る水が白く濁り乳の香りがしたことから、昔から「弘法の乳の水」 と呼ばれていて、いつの頃からか「真夜中に誰にも知られずに山に登り、この水を飲めば母乳が 出るようになる」と伝えられ、この水を求めて山を登る人が後を断たなかったと言われているそう だ。

    弘法大師の祀られる山

    弘法大師の祀られる山
    弘法山は、その名の通り弘法大師がこの山にて修行を行ったことに由来し、江戸時代には既に 「弘法大師の祀られる山」として知れ渡っていたようだ。
    そんな中、この井戸から湧き出る水が白く濁り乳の香りがしたことから、昔から「弘法の乳の水」 と呼ばれていて、いつの頃からか「真夜中に誰にも知られずに山に登り、この水を飲めば母乳が 出るようになる」と伝えられ、この水を求めて山を登る人が後を断たなかったと言われているそう だ。
    ベンチでは、景色を眺めながらお昼がてら休憩されている登山客の方々が多く見受けられた。文 化遺産や歴史を紐解く度に感じるが、1000年以上も前に歴史上の人物がここに居たのかと思うと、それもまた感慨深い。
    ベンチでは、景色を眺めながらお昼がてら休憩されている登山客の方々が多く見受けられた。文 化遺産や歴史を紐解く度に感じるが、1000年以上も前に歴史上の人物がここに居たのかと思うと、それもまた感慨深い。
    「桜の名所」ということでやってきたが、多くの木々や花々が緑生する非常に表情豊かな公園だった。筆者のように駐車場までは車で向かい、そこから散策する程度であれば普段着にスニーカー でも充分だろう。
    是非、心地よい空気を吸いに訪れてみて頂きたい。
    「桜の名所」ということでやってきたが、多くの木々や花々が緑生する非常に表情豊かな公園だった。筆者のように駐車場までは車で向かい、そこから散策する程度であれば普段着にスニーカー でも充分だろう。
    是非、心地よい空気を吸いに訪れてみて頂きたい。

    周辺マップ

    おわりに

    ハイキングを楽しまれていた皆さんに連れられて(というのは建前)やってきたのは「秦野天然温 泉 さざんか」。東海大学前駅から徒歩7分と車がなくてもアクセスしやすい場所にある。 綺麗なエントランス・脱衣所を抜けると、開放的な大浴場と露天風呂、ジャグジーが待っていて旅 の疲れを癒すにはピッタリであった。更に「癒しどころ」では垢すりや手もみ、ヘアーカットのサー ビスまであるようだ。筆者も直前まで悩み、結局時間が足りずに断念したが是非お時間が許す方 はお試し頂きたい。
    ハイキングを楽しまれていた皆さんに連れられて(というのは建前)やってきたのは「秦野天然温 泉 さざんか」。東海大学前駅から徒歩7分と車がなくてもアクセスしやすい場所にある。 綺麗なエントランス・脱衣所を抜けると、開放的な大浴場と露天風呂、ジャグジーが待っていて旅 の疲れを癒すにはピッタリであった。更に「癒しどころ」では垢すりや手もみ、ヘアーカットのサー ビスまであるようだ。筆者も直前まで悩み、結局時間が足りずに断念したが是非お時間が許す方 はお試し頂きたい。

    内田 智之

    ライター:内田 智之

    1988年千葉県生まれ
    早稲田大学、都内スタジオ勤務を経て独立。 世界中の「今」を切り取ることをライフワークとし、 主に広告・web媒体を中心に活動中。 http://tomoyukiuchida.jp